何事にも裏と表があります。人間にも、カンダタ(芥川龍之介の小説・蜘蛛の糸の登場人物)のような大悪人からお釈迦様のように慈悲深い人まで、色々です。
わが国は、司法改革の一環として、ロースクールという大学院を設立し、その結果、司法試験合格者を毎年3000人出す、という計画を立てました。
しかし、弁護士会のみならず社会世論の反対もあったからでしょうが、現在の合格者は、約2000人前後に止まっています。それでも多い、昔のように500人とは言わないが、もっと少なくしろ、という声は多いのです。
それは、何故かというと、弁護士の質が落ちた、という意見に与する人が多いからです。
筆者は、自分自身が質の高い弁護士とは思いませんが、弁護士の質も量も、世につれ人に連れなのです。ことの良否は一面的にみることは出来ません。
弁護士の増員でどうなったか、を見てみます。弁護士が増えて何か良いことがあるのか、という善悪で割り切れないからこの世は面白いのではありませんか。
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