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「七人の侍」から学ぶ日本の戦い方 【その3】

5.侍の首領の農民に接する態度・・・武将の心
「このメシおろそかには食わんぞ」と勘兵衛は、農民達の依頼に対する言葉を発します。
依頼者の依頼の趣旨をしっかりと、受け止めた一言です。

弁護士もこのように、依頼の趣旨を、受領した金銭と共にしっかりと受け止めた、という態度を示すことが肝要です。
そうでないと依頼者側に、大金を支払ってしまったが、事件の方は、ちゃんとやってくれるのだろうか、という疑心を生じさせます。


6.侍の仲間集め・・・6人で満足、
勘兵衛は、強い侍を七人集めたかったのですが、そうは問屋がおろしません。
まだ大人に成りきらぬ少年侍(?)をも一人と数え、六人揃いました。

侍かどうかも定かでない菊千代(三船敏郎が演じている)が七人の侍に加わることになるのは、あとのことです。
七人には一人足りないが、六人で村へ向かって出発です。
菊千代は、「六人の侍」の後について行きます。

稲穂が実り、取り入れが終わると、野伏りの襲来の時期です。
その時期が迫っていたので、見切り発車することになったのです。

闘いは理屈ではありません。
理論と実戦は違うのです。
弁護士にも、法律の解釈を精密にするあまり、訴訟の目的が何であるかを忘れてしまう人がいます。
民事訴訟の目的は紛争解決、当面の目標が訴訟に勝つことなのです。


7.侍と農民の遭遇・・・初対面
侍たちがむらに到着しても、村人は誰も出迎えには、出てきません。
菊千代は、カン、カン、カンと板木を打ちます。
その音に驚いた村人たちは、何事かと広場に集まってきます。
侍の頭領は、「野武士を見たものは誰か、どっちの方向から来たのか言え!」と怒鳴りつけます。
しかし、その板木は、村人の侍に対する迎え方に苛立ち、菊千代が打ったものでした。
長老が、集まった村人と侍たちの前で言います。
「これでエエ!」。
六人の侍に菊千代が加わり、「七人の侍」となり、侍と村人が、闘うために一体となった瞬間です。


8.侍に対する農民の危惧
農民は、侍たちを恐れていたのです。
野武士ばかりではなく、武器を持っている集団に対する恐れです。

弁護士という種族が敬して遠ざけられる(?)のは、法律という武器を駆使するからでしょう。
弁護士たるもの、このことは重々承知しておいた方がよいでしょう。


9.農民の生態を暴露する菊千代と酒盛り
侍を信用しない農民たち。
これで、侍たちが、野武士と闘えるのか、と思わせますが、「お前、百姓の出だな」と勘兵衛(志村喬)に看破された菊千代(三船敏郎)は、「百姓ぐらい悪ずれしている生き物はいねぇ、ケチンボでずるくて、米・麦・塩・酒何でも縁の下や木の下に埋めて隠してある。
落ち武者刈りをし、槍でも刀でも何でも分捕ってしまう・・・
だが、こんな百姓に誰がした、侍でねぇが・・・家は焼く、米も麦も奪う、女は略奪する、どうやって百姓は生きだらいいのだ・・・」と百姓の生態を暴露します。

ここへきて、やっと農民と侍の一体感が出てきます。

槍や刀等の武器も出てきます。
酒も出てきます。
酒を飲み握り飯もたらふく(?)食えば、もう怖いものなし、強い侍が付いています。

弁護士に当初に約束した金員しか払わずに、戦い方が悪いとか、進行が遅いと言っている依頼者は、この日本人の心理(侍と農民の一体感)が戦いには必要なのだ、ということが分からないのです。
欧米的な契約感を日本人が持ってしまっているのです。
侍は「意気に感ず」なのです。
弁護士も同様です。
依頼者たる農民と侍達結びつけているのが、菊千代であり、この映画の主演者三船敏郎が、菊千代を演じている所以です。


10.侍の農民に対する訓練
 侍の農民に対する訓練が始まります。
竹やりや本物の槍を持たせての演習です。
村を守るのは侍だけではできないからです。

七人の侍たちは、農村に常駐し、野武士集団が襲ってきた時のため、つまり戦闘が行われるだろうことを想定し、村人と共に、偵察・攻防訓練、つまり演習が繰り返されます。

野武士が村を襲ってくる迄の間にも、恋あり涙あり、心理戦ありの人生の悲哀が描きだされています。

これは、われわれ弁護士が、委任された事件の解決に当たっている間、にも当事者の事情も刻々と変化するので、状況を固定化して考えてはならないということの訓えです。

【その4】に続く
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