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金持ちとは何か?

皆さんは自分を金持ちと思っているでしょうか?

そのように考える人はあまりいないでしょう。
一千万円、一億円、十億円。百億円或いはそれ以上の資産を持っている人のことを金持ちというのでしょうか。

世界基準での大富豪というのは、保有する純資産が3000万米ドル(日本円で約三十六億円以上)、大富豪の上の超富豪は保有資産額十億ドル(千二百億円)をいい、二〇一四年時点で日本人は大富豪が16、703人、超富豪が26人います(増田悦佐・不確実な未来を生き抜くための「経済史」SB新書201~214頁)。

日本でも一代で会社を立ち上げ、上場すれば超富豪も夢ではありません。筆者の知り合いからきいた話です。
有る企業家が一代で会社を立ち上げ、上場を果たし大金を手に入れたので、自分に続く若手経営者10名に二億円づつ何に使っても良いということで援助したのです。
しかし、そのうちの一人がその二億円を返すことが出来なくなってしまいました。
そこで金持ちに二億円の返済を待ってくれるようにとリスケ(返済条件の変更のこと)の交渉です。その金持ち氏は「返せ、返せ、何時返してくれるんだ、担保は有るのか・・・」という、贈与したものでないから返せ、の一点張りだったそうです。

その話しを聞いた筆者は、聖書の言葉を思い出したものです。
「イエスは目を上げて、金持ちたちが賽銭箱に献金を入れるのを見ておられた。
そして、ある貧しいやもめがレプトン銅貨二枚(一枚は現在の日本円で60~100円)を入れるのを見て言われた。
『確かに言っておくが、この貧しいやもめは、だれよりもたくさん入れた。あの金持ちたちは皆、有り余る中から献金したが、この人は、乏しい中から持っている生活費を全部入れたからである』(=新約聖書・ルカによる福音書第21章1~4節)、マルコによる福音書第12章41~44節)」。

人間性は、保有資産のうち、如何程を寄付するかという行為に表れるのです。
先の金持ち氏はまさに、財産をどのように使うのかを問われていたのです。
若手経営者は、借りたものを返せなくなった失敗から何ものかを学んで行けば、人間力がついて行きます。金持ち氏の金銭に対する執着を非難していても何も始まりません。
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