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自己に無量の法あり

「自己に無量の法あるなかに生あり、死あるなり」(正法眼蔵・全機の巻)
(解釈)
自己にことばでは言い尽くせない程の事があるがその中に、生もあり死もあるのである。

人は何のために生きているのだろうか?
われわれ日本人は、黒船来航以来、とりわけ昭和20(1945)年の敗戦以来、「食う」ために一所懸命働いて来ました。文字通り、焼け野原の中から、生きていかなければならなかったからです。
「何のために生きているのか」云々というのは、エライ人達が考えていけば良かったのです。
しかし、その結果日本人は物質的に「豊かな」社会を実現しました。
この辺で物質的のみならず、精神的にも「豊かな」社会を実現するために味わってみたいのが、上記の道元禅師のコトバです。

その意味するところは、「仏法は、この宇宙の真実を窮め尽くしている。人は何でも自分の頭でわかろうとするが、分からないことの方が多いのである。
自分がしていることは、自分の意思でやっていることだと思っているが、本当にそうであろうか。
生きていることもそうだが、死についてもそうだ。」というところであろうか。
宇宙の森羅万象の仕組について、少しでも思いを致せば、自分の身の回りのことに少しは素直に成れ、社会も良くなるという訳です。
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