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交渉とは何か

交渉とは、「①ある問題について相手とかけあい、希望通りに実現させようとすること。②交際・接触などによって、なんらかの関係を保つこと。」(新明解国語辞典第6版)です。

我々は、子どもの時から大人になった現在まで、自分以外の他人と何らかの関係を持つことなしには、生きながらえることが出来ません。
それが、兄弟間のおやつの取りあいっこなのか、親との小遣いの値上げ交渉なのか、ビジネスにおける値段・数量を決めて自社商品を売り込むことなのか、男女間の恋の駆け引きなのかは問いませんが、毎日、他人と交渉を行っています。
個人と個人の交渉もありますが、組織の一員として交渉の当事者になることもあります。
代理人として交渉する、これは弁護士ならず、一般のビジネスマンにもよく見られるパターンです。

交渉は個人対個人の間のみならず、団体対団体間でもみられます。
国対国、企業対国、企業対企業、企業対個人、個人対国、国も企業もその他の団体も組織なのですから、その組織内部が一枚岩となり団体の意思が一致していることはありません。
全体主義国家ならいざ知らず、反対意見をその組織内部に抱えているものです。
交渉の中心人物となって対外交渉にあたる人は、組織内部の意見に心配りをせざるを得ません。
TPP交渉や北朝鮮との交渉にみられるとおりです。
ここでは交渉とは他者との間で合意を形成する手段と考えておけば十分でしょう。
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カテゴリ: 弁護士の交渉術

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