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山口組分裂騒動が教えるもの

今回の山口組の分裂騒動が、我々日本人に教えていることは多くありますが、一言でいえば、日本人の深層を流れる日本人の伝統的精神というものではないでしょうか。
それは、つまり日本人の「諸行無常」という精神の在り方です。

「驚くのは神戸山口組が決めた月会費のシステムである。本部に納める会費の月額は役付が30万円、中堅が20万円、若中が10万円と、六代目山口組に比べべらぼうに安い。
六代目山口組では、ヒラの直系若衆が支払う会費は、月額115万円(プラス積立金10万円)だから、ヒラの若衆で比べるかぎり、10分の1以下なのだ」(溝口敦・週刊アサヒ芸能第70巻37号49頁)。

溝口さんは「溶け行く暴力団」という本の中にも、暴対法・暴排条例システムによって平組員の生活が苦しくなっており、構成員が減って来ているにもかかわらず、それを組織の危機と感じない幹部構成員の実態を活写していたものです。
どんな組織も上に立つ者が「危機」を感じないと、組織の存続が危ぶまれることになるのです。

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。おごれる者は久しからず・・・」(平家物語)とはよく言ったもの。
山口組の今回の騒動は、「おごれる者久しからず」の実例そのものです。

ところで、自民党や安部内閣の行く末はいかがなものでしょうか?
平家物語の一説を拳拳服膺することが、必要かもしれません。
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カテゴリ: その他

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