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鬼平の教えてくれているもの

電通が社員の過労死問題で、叩かれている。
その電通が、平成29(2017)年から、従業員向け手帳に記載してあった「鬼10則」を削除する、という。
「鬼10則」は電通の中興の祖といわれる4代目社長の吉田秀雄氏の遺訓。昭和26(1951)年制定という。この遺訓は、従業員の行動規範となり、電通の高度成長の源泉となったに違いない。

他の企業人達もそれを「鬼10則」として尊重し、自分の行動規範としたものである。
「鬼」と言えば、鬼平犯科帳の作者池波正太郎は亡くなって久しいが、テレビ・映画の時代劇もこの(平成28年の)年末・年始で終わるらしい。つい先ごろも、「鬼平外伝」シリーズをまたみてしまった。我ながら、何回みれば、気がすむことだろうとあきれる。

「鬼平犯科帳」にしても、「鬼10則」にしても人気があったのは、それが、時代の風潮にマッチしており、社会のあり様を映し出していたからだ。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」は、日本の高度成長期にピッタリと波長が一致した。しかし、今や高度成長も達成し、坂の上の雲、は過去のものとなった。
「鬼10則」は、吉田社長に訓えを受けた従業員達によって過去のものにされようとしている。

「鬼」は、今の時代に、流行らないのかな、と思っていると、鬼平犯科帳は、アニメとして今年(平成29年)始まるらしい。
鬼平犯科帳は、エンターテイメントとして大変面白いが、作者が他界しても、新たな息吹を吹き込まれて、若者にも人気が出てくるのは、「池波・鬼平」が言いたかったことが、今の時代に適合しているからだろう。

親子兄弟・友人、会社関係等々における人間関係に潤いがなくなったと考えるのは、私のみではないだろう。人は、パンのみで生きるのではないのである。金銭的に豊かになれば、それで良いというものではない。金の稼ぎ方、遣い方もある。
池波鬼平死しても、なお読み継がれているのは、組織のリーダー、家長の心得、人間としてのあり方等々が現代人の読書欲を呼ぶのであろう。

すぐれた小説は「今」を書いてあるので、人気が出る。
「今」を体現しているのが、小説の主人公であり、「今」を生きているのが、われわれ現在の日本人一人一人である。

「外伝」とは、本伝に漏れた伝記・逸話の類である。池波正太郎は、現代人に伝えたいものがあった筈である。それを鬼平犯科帳として描いた。
池波正太郎の作品は、他の小説も読みごたえがあって、身の引き締まる訓えにあふれている。
そこで私は、鬼平の「今」と筆者の「今」を鬼平・内伝として読者諸賢に紹介することにした。
一人でも多くの方が、鬼平犯科帳や剣客商売のみならず、池波物を読まれることをお薦めする次第である。
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タグ: 法律脳
カテゴリ: その他

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