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日本人の法律脳

東京大改革から日本大改革への道

東京都の新知事に小池百合子さんが就任した。彼女は「東京大改革」を打ち出した。

新知事は(平成28年8月)2日の初登庁日恒例の訓示・庁議で職員に指示を出した。


1.できない理由を探すのではなく、どうすればできるかを考えてほしい

2.仕事は期限を決めて臨んでいただきたい

3.大義と共感を大切にして

の3つの注文である。


仕事をしようとすれば、この3つは当たり前のことである。

そして、具体的提案の中に、若手職員からアイディアを募る「提案箱」の設置というのがある
(東京新聞 平成28年8月3日付記事)。

この提案箱の設置に、筆者は「提案」があるのである。

提案箱に入れる提案は、個々人が提案するのではなく、複数の名前を書いても良いし、
集団の名前(例えば、〇〇局〇〇部〇〇課〇〇係一同、有志、平成〇〇年入庁者有志、等々)を書くのである。
個人の名前を書かせることは、必ずしも真実の声が出てこない。

なぜなら、日本は個人主義の国ではなく、集団主義だからである。その集団の中で、
デスカッションした意見を良きにつけ悪しきにつけ、集団の名前で提案させるのである。

昔、村一揆を起こした際には、「連判状」を書いた。賛同者の名前を右から左へ書くと
先に名前を書いた人が首謀者ではないかと疑われたので、丸の周りをぐるりと囲んで
賛同者の名を書いたのである。あたかもそれが傘のようであったので傘連判状と言われた。
日本人はそれほどまでに個人が突出することを嫌ってきたのである。

戦後、アメリカから個人主義なるものが、入ってきたが日本人の心の奥底にある考え方は変わらない。

為政者は、日本人の国民性にあった政治をしなければならないし、制度を設置しなければなるまい。
自分がそうだからといって、他の一般人も、堂々と個人で意見を述べることはできない。

「進歩的とか、遅れているとか」の問題ではない。善悪ではなく、国民性なのである。

アメリカはアメリカ、日本は日本!

そのような「提案箱」ができ、「提案」がたくさん入れば、東京大改革から日本大改革ができる。

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カテゴリ: その他

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