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第6則(株)大戸屋ホールディングス窪田健一社長(4) (評唱)

(評唱)―自分が関係者だったら、如何に行動するか?

1)窪田社長は創業家を必ずしも特別視せず、あくまでも約20パーセントの株主として扱っているように思われますが、創業家に気を使っていないかといえば、そうではありません。創業者の実兄を社外取締役として、会社側に取り込みました。
創業者の未亡人と息子にとっては、救いの神にもなるし、手強い敵にもなる「社外取締役」です。

2)窪田社長が打った手は、人事に関しては、あたかも創業社長がそうであるように、自分が会社を思い通りに経営しやすいように配置したのでしょう。

3)両雄が激突した場合、どちらの側に味方するか、地位が上がればその悩みが増し
ます。

4)息子にしてみれば、父親は財産とともに事業を残してくれたわけですが、まだ力
及ばず、会社内外の人達が後継者と認めてくれなかったので、取締役辞任に至ったのでしょう。

急逝した父は残念だったことでしょうが、今後の精進の余地をたくさん残してくれたのだ、と考える方がよいでしょう。
まだ、30歳前であり、成長の余地があるのですから。
この会社は浮動株が62.6パーセントあり、窪田社長が、どんな経営をするかをじっくり観察するのが自分を成長させる道です。

5)自分が息子に社長を譲りたい(?)と思って、入社させる場合には、(難しいかも知れませんが)その行く末がどうなるかを考えてする、すなわち、社内に自分の後を(息子の行く末につき)託せる人がいるといいですね。


(参照文献)
・週刊東洋経済2016年6/18号
・会社四季報2016年3集(夏号)
・日経新聞平成28(2016)年6月24日付記事
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カテゴリ: その他

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