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カネを取れない弁護士は一人前の弁護士ではない

企業の規模を問わず、大中小会社では毎月一定の日に月給という名の働きに応じた金銭が支払われます。しかし、弁護士はそうではありません。自分が一国一城の主ですのですので、月末になれば家賃の支払いや、雇い人(古い表現ですね)の給料の支払いの心配をしなければなりません。「給料は雨のように天から降って来るものだはない!」と私はため息交じりにいつも言っています。すなわち、この表現の意味は、自分の仕事の出来不出来...

弁護士報酬の行方

皆さんは、「弁護士って良いな、口先三寸で何もしないで、何万円も何十万円も、場合によっては何百万円ももらえて、・・・」何ていう人はいないでしょうが、弁護士の仕事の何たるかを心得ていない人が増えました。弁護士報酬の定価はないのです。しかし、弁護士報酬の定価はあるのです。定価と言うものは、資本主義に特有なもののようです。「みなさんは、資本主義なんて平凡なもので、どこにでもここにでもあるものだ、とおもって...

「石の唐戸の中に入れられて上から千貫もある石で蓋をさせられたら衲僧どうして出るか」

「石でできた舶来ものの頑丈な檻の中に閉じ込められて上から千貫(=約三・七トン)もある石の蓋をされたらあなたはどうやって外へ出るのか、さぁー答えてみろ」というのが禅問答の問いです。指導をうける者は、禅問答を解き進めるうちに頭の中の捉われがなくなって来ます。石造りの檻の中に閉じ込めれられて三トンもある石で蓋をされてしまったらどうしてそこから出るのか?石造りの壁を叩いても蹴飛ばしても檻はビクともしません...

「九十九曲がり細山道を直に通らにゃ一分が立たぬ」

「くねくねと折れ曲がった細い山道の坂をまっすぐに通って先に進むのでなければ人間ではないぞ、さぁー答えてみろ!」という禅問答です。問答ですから当然に答えもあります。この問いに対する解答が大事なのは言うまでもありませんが、その解答に行きつくまでの我々参禅者が考えて、考えて、考えて、老師の元にその答えを持って行く過程で考え抜くことが重要なのです。独参は次のように進みます。参禅者は答えを持って老師の待つ独...

古木寒厳によって、三冬暖気なし

一般の人が、身を滅ぼすのは「飲む、打つ、買う」といわれるものです。魅力的な女性から、秋波を送られて、悪い気のする男性はいないでしょう。弁護士とて同様です。昔、弁護士会ではよく研修会が開かれ、その研修会後、懇親会と称する飲み会がありました。その席上での話です。持田弁護士は、若手弁護士達に言ったものです。「俺は、ある時、妙齢の女性から離婚と慰謝料請求の相談を受けた。孤塚美子さんと言ったかな、30代後半...

自己に無量の法あり

「自己に無量の法あるなかに生あり、死あるなり」(正法眼蔵・全機の巻)(解釈)自己にことばでは言い尽くせない程の事があるがその中に、生もあり死もあるのである。人は何のために生きているのだろうか?われわれ日本人は、黒船来航以来、とりわけ昭和20(1945)年の敗戦以来、「食う」ために一所懸命働いて来ました。文字通り、焼け野原の中から、生きていかなければならなかったからです。「何のために生きているのか」...

卓袱台返しか禅問答か?

「コラッ!あんなに教えたのに分からんのか!」と今日も幸田朗弁護士は、若井文三弁護士を叱りつけています。「言われた通りやったんですケド・・・」「ケドとは何だ、ケドとは?素直にやりました、とそれだけでいいんだ!」と声が段々と大きくなります。「はぁ~・・・」と若井弁護士は何故幸田朗弁護士が怒っているかが分かりません。こんな時には、本来、日本人は卓袱台返しです。卓袱台返しは只の怒りではありません。愛情の籠...

禅問答(公案)

禅といえば、すぐに「禅問答」という言葉が浮かびます。禅問答とは、分かったのか分からないのか、チンプンカンプン、である場合の譬えです。この、禅問答を「公案」と言います。無門関とか碧厳録とかに載っている古人の悟った機縁を題材に、修行者を目覚めさせようとします。これを古則公案、といわれるものです。例えば、「趙州、因に僧問う。如何なるか是れ祖師西来意。州云く、庭前の柏樹子。」(趙州和尚にある僧が、「達磨大...

宗教は交渉人たる者の「読み書きソロバン」です

宗教とは、何でしょうか。多くの日本人は言うことでしょう、「宗教を信じているなんて変った奴だ」、「宗教なんておどろおどろしいものだ」、「自分は特定の宗教を信じているわけのものではない」、「私は無宗教である」、「口では言わないが宗教を信じているなぞ軽蔑すべきだ」等々。宗教を積極的に信じているという日本人を探し出すことは難しいのではないでしょうか。最近は、マスメディアの発達したこともあり、政治家や官僚の...

歴史小説(鳥取城包囲戦)に学ぶ中国との外交交渉

読者諸賢の中にも、歴史小説がお好きな方もおられるでしょう。とりわけ、古今東西の武将をモデルにした物語は面白い。塩野七生著「ローマ人の物語」の愛読者もおられることと思います。「一九九一年の一月であったか、空爆によってはじまった湾岸戦争も、地上戦に突入するのはもはや時間の問題と、全世界がかたずをのんで見守っていた頃のことである。」と、彼女は、CNNの実況放送を南イタリアのカンネの平原に立ちながら伝える...

戦場を変えるのもこれ作戦

ある日、幸田朗弁護士事務所に袖無布留雄さんという人が相談にやって来ました。いつものように幸田弁護士と左右田左右吉弁護士が話を聞くことになりました。袖無さんは落ち着かない様子でまくし立てます。「先生、助けてください!私は百万円借りただけなんですよ。なのになんで一年後に八百万円もの請求が来るんですか?信じられませんよ。なんとかしてください」幸田先生は腕組みをして袖無さんの話を聞いていましたが、「袖無さ...

本人交渉と代理人交渉―馬なりに走る代理人

自分自身が、交渉によってもたらせられる利害得失の主体である場合、に自分が交渉当事者となって交渉する場合が本人交渉です。例えば、主婦が夕飯のおかずを作るために、スーパーや八百屋、魚やで食材をみつくろって、買い物をする場合です。一家の主婦は、今日は、魚が高いから肉料理にしようかと肉を買うこともできますが、夫が妻に食材の買い物を頼まれた場合に、魚を買って帰った時は、「何で魚を買って来たの、何時もより高い...

外部交渉と内部交渉

交渉には「対外交渉」と「対内交渉」があります。今、Aさんの家庭に予想外の金銭が入ったとします。そのお金をどうするかについて、家庭内で交渉が始まります。液晶テレビをもう少し大きい奴に買い替えようとか、いや3Dプリンターを買いたいとか、貯金をしておこうとか、喧々諤々です。これがまず、対内交渉です。買いたいものが決まると、今度はどこで買うか、つまりヤマダ電機にするかビッグカメラか、はたまたネットオークシ...

人は説得されることが嫌いだ

交渉に限らず、人間は皆、自分の思いが通ると喜び、通らないと落胆します。交渉においては、相手方と言わず味方と言わず、「説得する」ことは必ずしも得策ではありません。説得とは、自分の意志や主張を十分に話し(伝え)て、相手に納得させること(明解国語辞典第6版)、を言います。この国語辞典には、「説得(工作)を続ける、犯人の説得に当たる」という用例が載っています。説得される側は自分の意志ではないが渋々納得させ...

笑いを取って交渉に成功・脅しに失敗

東京であるスナックを経営する小口悦男さんは大鰐虎吉さんに百万円を借りました。直ぐに五十万円を返したり、また三十万円借りたりしているうちに利息が増えていき、総額で五百万円にもなり、大鰐虎吉さんはまとめて請求されてしまいました。この時点で、ようやく小口悦男さんは、事の重大さに気がつき幸田朗弁護士事務所に相談に行きました。「幸田先生、何とかなりませんか」と小口悦男さんは早くも半ベソをかいています。イソ弁...

感情移入はもってのほか

今回は、弁護士の感情移入の話です。弁護士も人の子、仲良くなった人間を助けたくなるものです。けれども、どんな仕事でもそうですが、仕事に私情を持ちこんだ場合は、大概上手くいかないものなのです。ましてや法律を司る弁護士が私情に流されていては、うっかりすると刑事事件にまで発展することさえ起きうるのです。しかし、現代にも大岡裁きはあるものです。依頼者はもちろん、時には相手側のことも考えて行動しなければなりま...

交渉とは何か

交渉とは、「①ある問題について相手とかけあい、希望通りに実現させようとすること。②交際・接触などによって、なんらかの関係を保つこと。」(新明解国語辞典第6版)です。我々は、子どもの時から大人になった現在まで、自分以外の他人と何らかの関係を持つことなしには、生きながらえることが出来ません。それが、兄弟間のおやつの取りあいっこなのか、親との小遣いの値上げ交渉なのか、ビジネスにおける値段・数量を決めて自社...

交渉目的を見極めよ

交渉の同義語に談判、折衝があります。「交渉」は、個人対個人、個人対団体、団体対団体、国家対国家など、一般に広く用いられる。「談判」は、もめごとなどの決着をつけるための話し合いをいう。したがって、両者の利害が相反することが多く、喧嘩腰の感が伴うのが普通。「折衝」は、組合対会社、国家対国家など、公の場合に用いられることが多く、個人対個人、個人対団体などの場合にはふつう用いられない。また、多く、利害の食...

新卒社員の交渉見習い

就活という言葉があります。大学の入学・卒業の時期を四月ではなく九月にしようとした試みは今のところ失敗だったようです。四月になると多数の新卒・新入社員が入社して来ます。先ずミーティング、それが終わると各部署に配属されサラリーマン人生が始まります。営業部もその例にもれません、新入社員が配属になり、ベテラン社員の腕の見せ所でもあります。新卒営業マンは先ず、飛び込み営業です。営業マンが企業をまわっても真剣...
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