「華は愛惜にちり、草は棄嫌におふるのみなり」
人は都合が悪くなると逃げを打ち、良くなると擦り寄る。事の本質が何であるか、を問おうとしない。現象のみを見て判断する。「花は愛惜に散り、草は棄嫌におふるのみなり」と道元禅師は言われる(正法眼蔵・現成公案の巻)。花は惜しまれて散り、雑草は(花とは違い)いやな草だ、と思われながら(人間の思惑とは全く関係せず)生えてくる」という意だ。筆者は毎年3月になると、道元禅師のこの言葉を思い出す。筆者の勤務先は東京...
2016/03/31 (Thu)